自分とは何だろう①

自分とは言えど、自身の身体の中身で自分自らが動かしているものは先ず殆ど存在しない。

心臓も胃腸も全部それら自身で動いてくれている。自分が眠っている間も一瞬も休むことなく活動してくれている。つまり自分と思っている自分の肉体は自分の意思では動いていない。

誰かが動かしてくれているとしか言いようがない。

車で例えると確かにスイッチを入れて動いてくれるがそれが動いてくれるにはバッテリーが有りガソリンが有ってこそで、それがエンジンを回している。動かしてくれているのは電気とガソリンである。

でもぼくらの肉体はそのバッテリーやガソリンに当たるものさえ食材を口に入れたものが知らぬ間に消化されて栄養となって血肉になって自然に身体を動かしてくれている。

誰かが動かしてくれている! 全く意識していなくて動いているのだから誰かが動かしてくれているとしか言いようがない。誰かというとそれはsomething great なのだとしか

或いは 神というしか言葉が見つからない。

そして、またぼくらはこの自分が一体どこからが自分なのか実は分かっていないと言って過言ではありません。例えば「唾」ですが、今 0コンマ1秒くらい前までこの体内にあったものを一旦吐き出したらもうその瞬間に「わー、汚い」と言われてしまいます。昔は少しでも手指に切り傷や擦り傷を負うとお祖母ちゃんや母親が舐めてくれたりして、ちちんぷいぷい!痛いの痛いの飛んでいけ!で終わっていた 自身でも傷には唾を付けていた。

それで知らぬうちに治っていたものです。 唾でなくってそれこそオシッコやウンチなどはその最たるものですね!直ぐ一瞬前まで自分の大切な大切な身体の一部だったものが排出された瞬間からこの世で一番汚いものになってしまう!! お腹の中にあったものが自分自身と信じきっていたものがいつから一番嫌な汚いものになるのでしょうか?

いつから自分でなくなるのでしょうか? 逆に先ほどまでご飯だったものが米という物質だったのに口に入れて嚙み砕いて飲み込んだ瞬間に自分自身になってしまうのです。

どこから自分でしょうか? 食べられるものは全て 全部が自分自身に成り得るのです

今の今まで自分だったものが体外に排出された瞬間に汚物となるのは、それは食べられ得るもので有った物が変化したのですが、よーく考えてみるとぼくら自身も炭素という原子の塊りから成り立っているものであって、亡くなって荼毘に付されて燃えてしまえば炭素の粉となって大地に戻るだけの物です。そしてその炭素はいつか大地に戻りやがて海に流れたり大気に舞い上がり大自然の中に溶け込んでいくのです、、、そしてそれが野菜や穀物や樹木や草花を育てあげていく! まさに輪廻転生なのです。否!これこそが真実の輪廻転生と言えるのかもしれませんね。ここまでは身体のことを述べましたが 魂のことを述べるのはまた次回にしましょう。

さて、自分自身のことに話題を戻しましょう。ぼくらは自分自身で自分の顔を絶対に見られません!史上、己の顔を見た人は誰もいません。鏡を見てこれが私だと思いますが、左右が逆なのでほぼこんな顔だろうとは言えますが実は見えていないのです。では眼球を引っ張り出して自身を見たとしてもそこには眼球の無い自分が見えるのですから自分は見えないですね。

「自分」という文字を見ると どうも昔の人はこのことが分かっていたとしか思えない!

「自らを分ける」→「自らが分かる」

生物の進化のことを学校で少しは学んできましたから ここでは少し復習を兼ねていきます。ぼくら人類は生命体ですね。地球が誕生して46億年と言われています。

その混沌としたケイオスの時代 想像し難い荒野や海だけの地球の姿が10億年も経て海洋の中 海の中で単細胞のアメーバ状態の小さな細胞が誕生します!36から38億前のことです いわゆる生命・命の誕生です。生命体アメーバーがミクロの大きさのものだけが単細胞のその生命体だけの時代が 30億年以上続きます。30億年ですよ 地球が誕生してからおよそ8割の期間は生物と言えば「単細胞」のものだけだったのですよ!

そうしてようやく細胞の分裂が行われる様になったのが6億5千万年前 やっと植物や樹木の素が生まれ、やがてそこから海の中で生きて活動するプランクトンの様な生命体が誕生してやがて数億年を経て魚の基に成るような生き物が姿を見せてきます。

そうして海中で幾種類もの魚や貝が変化していきます。やがてこれらの内のある種のものが陸地に上って来てそこの生き物を食べるように変化してきます。ここで水中の呼吸から陸上でも呼吸が叶う両生類が生まれてきます。4億4千万年前です それがまた進化して爬虫類や鳥が現れてきます。恐竜が誕生して、そして6万5千万年前に絶滅します。

ここまでが長い歴史です。そうしてやがて猿やライオンなどと共に人類の始祖となる生命体が今から700万年まえにアフリカ大陸で生まれます。生まれると述べましたがある生命体が進化してきたのですね。これらは猿人と言われるものでよく歴史の教科書に載っていますね。250万年にアウストラロピテクスが現われ、そうして40から25万年前に今の我々の素と言うべき「ホモサピエンス」が現われて今に繋がっています。現われ!という表現をしましたが自然に進化してきたのだろうことは想像に易いですね。そしてアフリカに現れたホモサピエンスは数万年を経てアフリカ大陸を出て世界各地に移動する者たちが現われてきてこのように世界中に人類が進展していったわけです。ただし、アフリカを起源としない!という論説も現れてきているのも事実です。

日本は昔は中国大陸とは地続きだったことを学校で学びましたね。日本が日本海を隔てて

この様に島国になったのは今から2000万年前のことですよ。それまでは大陸と地続きでした。だから日本人はどこから来たのだろうか?という問いには大陸から渡ってきた祖先もいるだろうし、またその逆に日本から大陸に渡った祖先も多くいただろうと私は思います。この日本人はどこから?という説はいっぱいあってここで素人の私が述べることは

憚られますが、少なくとも韓国や中国の方々と繋がりは強いだろうと思いきや遺伝子のことからみると全く異質なのですね! むしろチベットやコーカサスの方々にその縁が有るということのようです。私は 日本人はその多くは海洋民族の流れをくんでいて 多分恐らく間違いではないと思いますが 南の方から遠く海を渡ってやってきたのだろうと信じています それは日本の神々のことを学んでくるととにかく海との繋がりが強いのです

多くの女神様はほとんどが海に関係しています。 

このことは 古事記や日本書紀や多くの風土記や そして日本の古くからの神道を

学ぶと強く感じます。 

竜宮城や浦島太郎の話も おとぎ話だと単純に思っては過ちですよ

イギリスの生んだ 世界的な歴史科学者の「アーノルド・トインビー博士」は

神話を無くした国家は必ず滅びる!と言っていますが その通りです

神話や星座の物語を揶揄して軽く見ていては長い歴史の中での祖先の深い哀しみや

楽しみや希望が解せぬことになりますから大きな羅針盤を失うことになりますよ。

この肉体は消えて煙になっても想いは波動として必ず生きていますからその想いに

心を通わせてあげなくてはなりませんね。

だって ああお祖母ちゃんはこう言っていたなぁ!と思い出すことでお祖母ちゃんはいつも生きていてくれるのですよ。本来ならば古事記や竜宮城の話をしたいのですがまた次の機会にしましょう。

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