四国お遍路さん!!!

かなり前の投稿で、私は8歳の頃に母の手に引かれて四国巡礼を徒歩で為しえてこられたことをお伝えしましたが、今日は少し掘り下げてみようと思います。

それは高校の同期生が徳島の生まれとは言えど、もう八回もの修行を積まれて、しかも今年は何と空海生誕1250年という記念すべき年なのでそれに因んで、と思った次第です。

彼は「国際遍路大使」という資格まで得られて世界中からの遍路さんに多くを解説していて自らが案内して巡ることも多くあります。

それと昨日偶然にも空海に関する書物をお気に入りの本屋さんの店頭で目にして魅入ってしまったからです。

私は子年生まれなので、そこからお話します。霊場を参拝するとその寺院ごとにご本尊がいらして、弘法大師へのお礼で般若心経と真言を唱えますが、その後はそのご本尊さまへの真言もお唱えします。

子年の守り本尊は「千手観音菩薩」1月から12月生まれ、でも同級生では翌年3月までの人も多いですから、その方たちは丑年なので、丑年の守り本尊は「虚空蔵菩薩」です

同輩の健康のために少しだけですが記します。

千手菩薩さまはご存知の様に

人々が持つあらゆる悩みを千もの御手を差し伸べられて救ってくださる御仏さま

虚空蔵菩薩さまは奈良東大寺の大仏様の左に脇侍(わきじ)としておわしますね。 御名から解せられる様に虚空=大宇宙は、蔵と同じで全ての真善美がそこに存在するから自ら修行を積みその宇宙の扉を開けてただ向上せよ!と諭しておられる御仏さまです。

それぞれに誕生年によってお守りご本尊さまがおらるので調べて、毎朝夕お礼を述べられるのも心の平安のためにもお薦めします。

再々述べることですが、私は天空に龍を見たので大いなる存在something greatには心から感謝を述べることが大切だなと思うからです。

皆さんは「お砂踏み」という言葉を聞いたことがあると思います。それは四国には遠い地からいらしたお遍路さんがその札所毎のお寺さんにお参りした折々にそこの境内の土を半握りほどを布袋に詰めて持ち帰ったものを後に地元の寺院の御堂内に八十八ヶ所の順番に並べてそれを踏みながら真言を唱えつつお参りすることで自らが八十八ヶ所をお参りしたことと同じ有り難みが有るということで、そのお参りを表す言葉です!

それ程までに「四国八十八ヶ所お遍路」という修行は大きなことなのです。

そのお砂を母は頂戴しては10か寺を過ぎると重くなるので

飛騨の故郷に送っていました。時々ぼくも背負ったと思います。当時は四国へのお遍路さんというと大変なことで出発時には水盃までして別れをしましたよ。

そうして、帰って暫くはぼくを見ては手を合わせて拝んで下さる方々が大勢おられました!!今では信じられないことですね

時代というか人の心も変わりましたね。

それからこのことは殆どの皆さんは知らないことですが、昔はお遍路さんをするということは、修行ですから、お参りの途中でどこかの村か町で、見知らぬお方のお家の玄関前に立って「巡礼にご報謝を」と唱えてからそのお家の方々の健康や繁栄を願って般若心経をあげて真言を唱えます。するとお家の方がいらっしゃると出て来てくださってお賽銭と呼ぶべきか幾らかの金品をお盆に乗せて差し出してくださいます。私が子供なのが分かるとお菓子も加えて下さったこともあります。その様にして少し時間の余裕があるときには母とその様な時を持ちました。四国の皆さんは空海への想い自体が強いので「お接待」という土地の文化が根付いています。そのことは最初に遍路になったという1200年ほど前の衛門三郎という人物伝の所縁のこともあると思います。こことはまた四国遍路に興味をお持ちの方はお調ください。子供心にとても興味が惹かれました。

一度に一気に巡るのは時間も予算もたいへんです。色々なことを調べてトライしてみてください。昔の巡礼は「修行」でした。ですから肉や魚も食べられなかったです。ただ鯖大師さまでは美味しい鯖。そして焼山寺などの急峻な山道の前には生卵を山道前の屋台で勧めてくださるのでそれは頂戴した記憶があります。生卵を初めて飲み込んだ次第です。

本来ならばそういう気構えが要るのでしょうが、今は「讃岐うどん」や美味しいグルメも

良いのでは!!とそう思っています。土佐の鰹なども!!!

良い思い出を作ってください。それにしても8歳の子を四国遍路に徒歩で連れて行った母親には感謝しかありません。最高の思い出を遺してくれました。

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